音羽山 清水寺

音羽山清水寺の開創は778年。現代から遡ること約1200年前です。大きな慈悲を象徴する観音さまの霊場として、古くから庶民に開かれ幅広い層から親しまれてきました。古い史書や文学のなかには、多くの人々が清水寺参詣を楽しむ様子が描かれています。 京都の東、音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内には、国宝と重要文化財を含む30以上の伽藍や碑が建ち並びます。創建以来、10度を超える大火災にあいそのたびに堂塔を焼失しましたが、篤い信仰によって何度も再建されました。現在の伽藍はそのほとんどが1633年に再建されたものです。1994年にはユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつとして登録されました。(音羽山 清水寺HPより)

西門

現在の建物は1631年再建のもの。ここから見る西山の日没は素晴らしく、極楽浄土に往生する入り口の門、浄土を観想する日想観(にっそうかん)の聖所です。(重要文化財)

三重塔 

高さ約31メートル。国内最大級の三重塔で、京都の街からよく望見できることから古くから清水寺のシンボル的な存在です。創建は847年、現在の建物は江戸時代の1632年に再建されたものです。大日如来像を祀り、四方の壁に真言八祖像、天井・柱などには密教仏画や飛天・龍らが極彩色で描かれています。(重要文化財)

鐘楼 

平安期に建造され、江戸時代中期の1607年に現在の場所に再建・移築されました。桃山建築様式の粋を凝らしたつくりで、牡丹彫刻の懸魚や、菊花彫刻の蟇股、四隅の柱の先にある獏と象の木鼻などが見所です。(重要文化財)

開山堂 / 田村堂 

堂内中央には、清水寺創建の大本願・坂上田村麻呂公夫妻像を須弥壇上の厨子( 重要文化財 )内にお祀りし、併せて清水寺開基・行叡居士と開山・延鎮上人を奉祀しています 。現在の建物は寛永1 0 年 ( 1633 )再建 、平成1 8 年( 2006 )に修復されました。繧繝彩色という手法が施され、丹塗りの柱と屋根をつなぐ組み物は、朱や緑など五色で彩られています。( 重要文化財 )

轟門

寛永8~1 0 年( 1631 ~ 3 3 )再建 。ここを通って本堂へ向 かいます。正面には左右両脇に持国天と広目天 、背面には阿・吽形の狛犬を安置しています。門の前には、四角にフクロウが 彫刻された石造の「 梟の手水鉢 」があります。平成2 8 年( 2016 )に全面改修を終えました。( 重要文化財 )

朝倉堂 

洛陽三十三所観音霊場第十三番札所 。越前の守護大名・朝倉貞景の寄進により、「 法華三昧堂 」として永正7 年( 1510 )に創建 。創建当初は朱が鮮やかな舞台造りでしたが 、寛永1 0 年( 1633 )に、現在の姿 である全面白木造りに再建されました。堂内の宝形作り唐様厨子( 重要文化財 )の内 部には、本堂と同様に清水寺型千手観音ら三尊像をお祀りしています。平成 2 5 年( 2013 )に解体全面修復されました。( 重要文化財 )

本堂 

音羽山の断崖に建つ清水寺の本堂。1633年再建の木造建築です。本尊の千手観音菩薩をお祀りしています。日本古来の伝統工法による丈夫な構造で、多くの参詣者で賑わう舞台を支えています。(国宝)

本堂から張り出した「舞台」の高さは約13メートル。これは4階建てのビルに相当します。本堂は音羽山の急峻な崖に建築されています。これは「懸造り(かけづくり)」と呼ばれる日本古来の伝統工法で、格子状に組まれた木材同士が支え合い建築が困難な崖などでも耐震性の高い構造をつくり上げることを可能にしています。舞台を支えているのは、床下に建てられた18本もの柱です。樹齢400年以上の欅を使い、大きいもので長さ約12メートル、周囲約2メートルを超える柱が整然と並んでいます。その縦横には何本もの貫が通されています。木材同士をたくみに組み合わせたこの構造は「継ぎ手」と呼ばれ、釘を1本も使用していません。現在の舞台は1633年に再建されたものです。歴史上、幾度もあった災害にも耐え、今も日々多くの参詣者で賑わう舞台を支え続けています。

【改修工事中】

阿弥陀堂

江戸時代初期の1631年の再建。浄土宗の開祖・法然上人が日本で最初に常行念仏道場とした場所であることから、法然上人二十五霊場第十三番札所として多くの参拝者が訪れます。本尊は阿弥陀如来。入母屋造り、桟瓦葺の建築様式です。(重要文化財)

子安塔 

聖武天皇・光明皇后の祈願所と伝えられていますが詳しい創建年代は不明。現在の建物は1500年に建立されたものです。檜皮葺の三重塔の内部には、子安観音(千手観音)をお祀りし、その名の通り安産に大きな信仰を集めてきました。(重要文化財)

音羽の瀧 

清水寺の開創の起源であり、寺名の由来となった瀧です。こんこんと流れ出る清水は古来「金色水」「延命水」と呼ばれ、清めの水として尊ばれてきました。3筋に分かれて落ちる清水を柄杓に汲み、六根清浄、所願成就を祈願します。

御朱印


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