金華山 高照院 天皇寺(四国八十八ヶ所霊場 第七十九番札所)2018.08.26 11:25歴史・由来寺伝によると、天平年間に金山の中腹に、行基菩薩によって開創され、弘法大師によって荒廃した堂舎を再興されている。大師が弘仁年間(810〜24)にこの地方を訪ね、弥そ場という沢水が落ちる霊域にきた際、ひとりの天童が現れて閼伽井を汲み、大師にしたがい給仕をした。この天童は、金...
熊野山 虚空蔵院 石手寺(四国八十八ヶ所霊場 第五十一番札所)2018.08.01 14:22歴史・由来日本最古といわれる道後温泉の近く。参道が回廊形式となり仲見世のみやげ店が並ぶ。境内は、巡礼者よりも地元のお大師さん信者や観光客が多い霊場である。 そのもう一つの要因は、境内ほとんどの堂塔が国宝、国の重要文化財に指定されている壮観さで、それに寺宝を常時展示している宝物館を...
四国別格二十霊場 第十番 西山興隆寺2018.08.01 10:54当寺は人皇第三十五代皇極帝の御代(642年)空鉢上人によって開創以来、行基菩薩、報恩大師、弘法大師の御入山があり、歴代の皇室、武将、藩主並に地方信仰者の崇敬厚かった。数多くの国指定、県指定の文化財があり、当寺の伝統ある歴史を物語っている。広い境内には西山四国八十八カ所・三重塔の展...
須賀山 正智院 圓明寺(四国八十八ヶ所霊場 第五十三番札所)2018.08.01 06:41歴史・由来圓明寺には、アメリカ人巡礼者が発見した四国霊場最古の銅板納札が保存されている。 大正13年3月、シカゴ大学のスタール博士が四国遍路をしている途次、寺の本尊・阿弥陀如来像を安置している厨子に打ち付けてあったのを見つけた。江戸時代の初期にあたる慶安3年(1650)の銘があり...
龍雲山 護持院 太山寺(四国八十八ヶ所霊場 第五十二番札所)2018.08.01 06:40歴史・由来開基とされる真野長者、その長者が一夜にして御堂を建てたという縁起は興味深い。 長者は豊後(大分)でふいごの炭焼きをしていたが、神のお告げで久我大臣の娘・王津姫と結婚、いらい運が開けて大富豪となった。用明2年(587)、商いのため船で大阪に向かうとき大暴風雨に遭い、観音さ...
東山 瑠璃光院 繁多寺(四国八十八ヶ所霊場 第五十番札所)2018.08.01 04:56歴史・由来寺は松山城をはじめ、松山の市街、瀬戸内海まで一望できる高台にあり、のどかな風情の境内周辺は、美しい自然の宝庫として景観樹林保護地区に指定されている。 縁起によると、天平勝宝年間に孝謙天皇(在位749〜58)の勅願により、行基菩薩がおよそ90cmの薬師如来像を彫造して安置...
西林山 三蔵院 浄土寺(四国八十八ヶ所霊場 第四十九番札所)2018.08.01 04:26歴史・由来境内入口に正岡子規の句碑「霜月の空也は骨に生きにける」が立つ。浄土寺は空也上人(903〜72)の姿がいまに残る寺である。腰のまがったやせた身に、鹿の皮をまとい、ツエをつき鉦をたたきながら行脚し、「南無阿弥陀仏」を唱えるひと言ひと言が小さな仏となって口からでる姿が浮かぶ。...
清滝山 安養院 西林寺(四国八十八ヶ所霊場 第四十八番札所)2018.08.01 03:30歴史・由来寺の前に小川があり、きれいな水が流れている。門前にはまた正岡子規の句碑があり、「秋風や高井のていれぎ三津の鯛」と刻まれている。「ていれぎ」は刺し身のツマに使われる水草で、このあたりの清流に自生し、松山市の天然記念物とされている。 縁起によると、聖武天皇(在位724〜49...
医王山 養珠院 浄瑠璃寺(四国八十八ヶ所霊場 第四十六番札所)2018.08.01 03:30歴史・由来浄瑠璃寺は松山市内八ヶ寺の打ち始めの霊場である。参道入口の石段左に「永き日や衛門三郎浄るり寺」と彫られた正岡子規の句碑があり、お遍路を迎えてくれる。このあたりは遍路の元祖といわれる右衛門三郎のふる里として知られる。 縁起を辿ってみると、行基菩薩が奈良の大仏開眼に先だち、...
熊野山 妙見院 八坂寺(四国八十八ヶ所霊場 第四十七番札所)2018.08.01 03:30歴史・由来浄瑠璃寺から北へ約1キロと近い八坂寺との間は、田園のゆるやかな曲がり道をたどる遍路道「四国のみち」がある。遍路の元祖といわれる右衛門三郎の伝説との縁も深い。 修験道の開祖・役行者小角が開基と伝えられるから、1,300年の歴史を有する古い寺である。寺は山の中腹にあり、飛鳥...
四国別格二十霊場 第十九番 文殊院 2018.08.01 02:11天長元年、大師は当院の文殊菩薩に導かれて当寺に留錫し、人々を教化される。河野衛門三郎も、その一人で、八名の愛児を失い、自分の罪の深さに目覚めた衛門三郎は、大師に懺悔、謝罪のため遍路に出る。これが遍路の始まりで四国の霊場を八カ年、二十一回巡拝して、遂に大師と再会できる。 のちに、大...