府頭山 無量寿院 栄福寺(四国八十八ヶ所霊場 第五十七番札所)2022.07.23 09:38歴史・由来瀬戸内海沿岸のこの近海では、海難事故が絶えなかった。栄福寺は、弘法大師が海神供養を修したことから、海陸安全、福寿増長の祈願寺として往古から信仰されている。 縁起によると、嵯峨天皇(在位809〜23)の勅願により、大師がこの地を巡教したのは弘仁年間であった。内海の風波、海...
赤亀山 寺山院 延光寺(四国八十八ヶ所霊場 第三十九番札所)2022.06.30 09:44歴史・由来土佐路の西南端、「修行の道場」最後の霊場である。 現在の山号、寺名の由来にかかわる竜宮城の縁起からひも解こう。時代は平安中期、延喜11年(911)のころ、竜宮に棲んでいた赤亀が背中に銅の梵鐘を背負ってきたという。僧たちは早速これを寺に奉納して、これまでの山号、寺名を「赤...
近見山 宝鐘院 延命寺(四国八十八ヶ所霊場 第五十四番札所)2020.02.12 14:30歴史・由来今治の市街地から西北へ6kmほどのところに、延命寺の山号にもなっている近見山という標高244mの山がある。この山頂一帯に七堂伽藍の甍を連ねて、谷々には100坊を数えていたのが延命寺であったと伝えられる。 縁起によると、養老四年に聖武天皇(在位724〜49)の勅願により、...
須賀山 正智院 圓明寺(四国八十八ヶ所霊場 第五十三番札所)2018.08.01 06:41歴史・由来圓明寺には、アメリカ人巡礼者が発見した四国霊場最古の銅板納札が保存されている。 大正13年3月、シカゴ大学のスタール博士が四国遍路をしている途次、寺の本尊・阿弥陀如来像を安置している厨子に打ち付けてあったのを見つけた。江戸時代の初期にあたる慶安3年(1650)の銘があり...